おうち時間に楽しみたい! 通訳者・翻訳者が登場する映像作品7選

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今年の年末年始は、おうちで過ごすという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、通訳者翻訳者がメインで登場する映像作品を7本ピックアップしました。フィクションからドキュメンタリーまで、様々な年代、タイプの作品をご紹介します。おうち時間のお供にいかがですか?

◆映画編 

1.『ザ・インタープリター』(原題:The Interpreter)

ニコール・キッドマン演じる主人公シルヴィア・ブルームは国連で働く通訳者。シルヴィアが、ある会議終了後の通訳ブースで、アフリカの小国マトボの大統領暗殺計画を聞いてしまったことから物語は展開していきます。実際にニューヨークの国連本部内部でロケが行われましたが、これはシドニー・ポラック監督がコフィー・アナン国連事務総長(当時)にかけあったことで実現したのだとか。

 


2.『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(原題:Les traducteurs)

公開時、この『通訳・翻訳ブック』のSNSでもご紹介したミステリー映画です。
ダン・ブラウン原作の小説『インフェルノ』を出版する際、「作品の違法流出などを恐れた出版社が、著者同意のもとで各国の翻訳家を地下室に隔離し翻訳を行った」という実話がベースになっているそうです。タイトルの通り、9人(9ヵ国)の翻訳者がメインキャラクターとして登場しますが、9人がこちらに視線を向けた映画のメインビジュアルはなかなか壮観です!?



3.『ドリーミング村上春樹』(原題:Dreaming Murakami)

最近公開された作品をもう一本ご紹介します。こちらは、20年以上、村上春樹作品の翻訳を手がけるデンマーク人翻訳者のメッテ・ホルムさんを追ったドキュメンタリー作品です。村上作品のイメージを追って、東京、神戸、京都など、作品ゆかりの日本を訪れるメッテさんの旅の道程などが描かれています。


 

4.『ドストエフスキーと愛に生きる』(原題:Die Frau mit den 5 Elefanten)

ウクライナ出身でドイツ語翻訳者のスヴェトラーナ・ガイヤーさんのドキュメンタリー作品です。スターリン政権下で少女期を過ごし、ナチス・ドイツ占領下にはドイツ軍の通訳者を務めたスヴェトラーナさん。激動の半生を静かに丁寧に追っています。

ちなみに原題の「den 5 Elefanten」は「五頭の象」という意味で、これはスヴェトラーナさんが「五頭の象」と呼び、心血を注いで翻訳した、ドストエフスキーの長編作品『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『未成年』『白痴』に由来しているのだそうです。




◆テレビ編 

1.『花子とアン』

実在の翻訳者・村岡花子さんの半生を原案にしたNHKの連続テレビ小説です。村岡さんは、ドラマのタイトルにも登場する『赤毛のアン』シリーズなどモンゴメリ作品のほか、マーク・トウェインの『王子と乞食』、チャールズ・ディケンズ作『クリスマス・キャロル』、パール・バック作『母の肖像』などの名作を多数翻訳されています。ドラマ公開前後には『赤毛のアン』関連の書籍も多数出版され、話題になりました。



2.『山河燃ゆ』

山崎豊子『二つの祖国』が原作で、NHK大河ドラマとして1984年に放送されました。主人公である東京裁判の通訳モニター・天羽賢治を、『通訳・翻訳ブック』にもご登場いただいた十代目松本幸四郎さんの父である二代目松本白鸚さんが演じました(当時は九代目松本幸四郎さんのお名前で出演されています)。

なお、天羽賢治というキャラクターは、実際に極東国際軍事裁判で通訳モニターを務めたデイヴィッド・アキラ・イタミ(David Akira Itami、日本名:伊丹明)やアメリカ陸軍情報部所属の軍人だったハリー・カツハル・フクハラ(Harry Katsuharu Fukuhara、日本名:福原克治)などがモデルになったと言われているそうです。



3.『プロフェッショナル 仕事の流儀』

ラストはさまざまな分野の第一線で活躍する一流の仕事を掘り下げて人気のあるNHKの番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』。「言葉を超えて、人をつなぐ~会議通訳者・長井鞠子」の回で、サイマルの専属通訳者・長井鞠子さんが登場しました。仕事現場での様子から自宅でのつかの間くつろぐ姿まで、密着映像が満載です。ちなみに、長井さんの考える「プロフェッショナルとは?」については『通訳・翻訳ブック』リリース時の対談記事にも掲載しています。ぜひあわせてご覧ください。


 


さて、7作品の中で気になった作品はありましたか。この年末年始は「映像による通訳者翻訳者の姿」をおうち時間に楽しんでみてはいかがでしょうか。

※作品によってはタイミングや状況等により、視聴・入手困難な場合もあります。ご了承ください。

  

編集:『通訳・翻訳ブック』編集部



長井鞠子さんの対談記事は下記からご覧いただけます★
 

★本文中でご紹介した十代目松本幸四郎さんのインタビュー記事もあわせてどうぞ★ 通訳者翻訳者が思い出の書籍を紹介する「通訳者翻訳者の本棚から」はこちらから★