
近年、音声認識精度の向上により、AI通訳は加速度的に発展し、広まっています。そこで今回は、通訳事業部のスタッフが、サイマルでの事例をもとに、AI通訳がどんな場面でどう利用されているのか、代表的な活用例を3つ紹介します。
1. はじめに:サイマルにおけるAI通訳
AI通訳利用のメリットは、主に業務効率化、コミュニケーションサポート、コスト削減の3つです。
サイマルでも2023年頃からAI通訳の試験的な販売を開始し、2024年に「interprefy AI」を正式にリリース。その後、「interprefy NOW」「ポケトーク - Sentio カンファレンスプラン」 「ポケトーク - Sentio プレミアムプラン」をサービスラインアップに加え、2025年には100件近くのイベント・会議でご利用いただきました。
今回は、AI通訳に興味がある、利用してみたいという方のために、数々の事例の中から代表的な利用用途を3つご紹介します。
2. これがお勧め、活用術3選
(1)テキストデータを活用した、効率的な議事録作成
お客様がAI通訳を使用する大きな理由のひとつは議事録作成です。従来は、録音した会議音声を文字起こしし、必要な場合は翻訳するなど、議事録作成にはかなりの時間と費用を要していました。
AI通訳では、インプットされた音声を文字化し、各言語に機械翻訳していきますが、文字化したデータをテキストデータとしてダウンロード・保存ができるため、議事録作成の作業工程を一気に効率化することができます。
誤変換や誤訳が生じる可能性があるため、最後は人による確認が必要ですが、作業に要する時間も費用もかなり抑えられることになります。
(2)音声文字化による、アクセシビリティの向上
近年推進されるアクセシビリティ対応にもAI通訳が活用されています。文字化した音声データを共有し、パソコンやスマートフォンを通じて会議や講演内容を文字で把握できるため、耳の不自由な方も積極的に参加いただけるようになります。また、大きな会場ではスクリーンに字幕を投影して日本語発表を日本語字幕で表示するといった活用も可能で、目と耳の両方で内容をしっかりキャッチすることができます。
あくまで補助的な利用に留まりますが、講師の話し方を工夫するなどの方法で、より精度を上げていくことが可能です。

(3)言語の壁をなくす、多言語対応
また、一つの言語を複数言語に同時訳出できる「多言語化」機能も、AI通訳が利用される理由のひとつです。
例えば会議やイベント実施時、参加者の大半が日本語/英語で聞きたい中、数人だけ他の言語の通訳を希望しているとします。この場合、メインの英語は通常通り通訳者を手配し、他の言語のみAI通訳を利用すれば、費用は抑えつつ、すべての参加者にそれぞれの言語でしっかりメッセージをお届けすることができます。
3. AI通訳の課題
発展著しいAI通訳ですが、現時点では次のような課題もあります。
- 訛りや同音異義語、専門用語・略語等の音声誤認識による誤訳
- 入力言語の瞬間的な判別
- テキストデータの誤変換や誤訳
- 話者の文化的な背景の理解、会議目的の把握が不十分 など
そのためサイマルでは、通訳の精度を求める場合は人による通訳手配はもちろんのこと、先に述べた「通訳者とAIの併用」など、お客様の用途や規模によったご提案をしています。
人との併用にも最適。遠隔同時通訳ソリューション「interprefy RSI」
https://www.simul.co.jp/interprefy/rsi/
4. まとめ
いかがでしたか。AI通訳のポイントは以下の3つです。
- AI通訳のメリットは主に業務効率化、コミュニケーションサポート、コスト削減
- 議事録作成、アクセシビリティの向上、多言語対応での活用が向いている
- 一方で課題もあるため、通訳者による通訳との併用などの使い分けが重要
AI通訳にご興味を持たれた方は、まずはサイマルへご相談ください。みなさまの利用シーンや用途に応じて、AIだけでなくプロフェッショナルな通訳者まで、経験豊富なスタッフが最適な方法をご提案いたします。
目的やご予算など、お客様のご要望をもとに、最適な通訳サービスや通訳者の提案を行っています。また、お客様と通訳者を円滑かつ適切につなげるよう、丁寧で迅速な対応とコミュニケーションを心がけています。
サイマルへ
サイマルでは、経験豊富な2,000名以上の通訳者と専任コーディネーターが、年間10,000件超の多様なニーズにお応えしています。オンライン会議やハイブリッド開催イベントなど、通訳のことならサイマルにお任せください。
