サイマルにおける機械翻訳(MT)の取り組み【前編】

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機械翻訳(以下、MT)は、翻訳に関わる皆さまにとって大きな関心ごとの1つではないでしょうか。そこで今回は、MTに関するサイマルの取り組みについて、翻訳事業部 品質管理チームが前後編にわたりご紹介します。

2016年にGoogleがニューラル機械翻訳(NMT)を紹介して以降、MTの訳文は質が良くなったと評判になったためか、MTを利用するお客様が増えてきています。サイマルにも「MTを導入しているか」「ポストエディット(以下、PE)に対応しているか」などのお問い合わせを多数いただくようになりました。

特に医薬や金融・財務の分野では、納期短縮のご要望が年々増えています。製薬業界では申請が1日遅れると1億円の損失につながると言われており、1日でも早く訳文がほしいという状況です。

企業の財務報告文書などを扱うディスクロージャー関連では今後、英訳ニーズが増えることが予想され、人海戦術では対応しきれない分量の翻訳が発生します。お客様は和文の開示から日を置かずに英文を開示したいと希望しているため、きわめて短い納期で対応していかなければなりません。

産業翻訳業界のここ数年の傾向を見ると、訳文の言葉としての正しさや美しさより、情報の鮮度の方が重視されつつあるように感じています。訳文が正確であることは言うに及びません。

MT活用の多様化

MTの訳文は質が良くなった、流暢になったとはいえ、人による修正は不可欠です。また翻訳会社である以上、言葉の正しさと美しさは変わらず大切にしたいと考えています。

しかしまれにお客様が「今すぐに内容を確認したい」「MTの訳文でいい」と希望されることがあります。内容を把握するためだけであれば、MTの訳文で事足りるというお客様のニーズも理解できます。用途によって人手翻訳とMTを使い分ける時代になりつつあるのでしょう。

次回は、MTの訳文品質についてご紹介します。

注:サイマルでは、機密保持の観点と品質管理の面から、ご登録翻訳者様が独自にMTエンジンを使用することは禁止しています。

 

文:翻訳事業部 品質管理チーム


※この記事は2020年11月配信「翻訳事業部 品質管理チーム・ご登録者へのご案内」メールを一部編集の上、掲載しています。



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