ジャパンモビリティショー2023【大型イベントでの語学サポート】

大型の国際イベントでは、準備段階からイベント終了後まで、様々なシーンで語学サポートが必要となります。今回は、「東京モーターショー」から名称を変更し、2023年秋に開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」の現場を例に、イベント当日の様々な語学サポートのシーンをご紹介します。

ジャパンモビリティショーとは

ジャパンモビリティショーは、一般社団法人 日本自動車工業会が主催する国内最大級のイベントです。
乗りたい未来を、探しに行こう!」をテーマに、次世代コンセプトカーやドローン、空飛ぶクルマ、搭乗型ロボットなど、未来を感じさせる多彩なモビリティが展示されました。参加企業・団体は、他産業やスタートアップも含めた475社・団体、来場者も111万人を超える超大型イベントとなりました。

 

【詳しくはこちらから:ジャパンモビリティショー2023公式サイト】 


ここ最近はオンラインでのイベントも多く開催されていましたが、自身で歩いて各ブースを回ったり、間近でモビリティを見て試乗するなどの様々な体験ができるのも、会場開催ならではの醍醐味だったのではないでしょうか。コロナ禍での中止を経て実に4年ぶりの開催ということもあり、会場は大変な熱気に包まれていました。

ジャパンモビリティショーでの語学サポート

「東京モーターショー」時代から世界的に注目されてきたイベントだけに、会場は参加企業・団体から取材陣、来場者まで、非常に国際色豊か。至るところで、様々な言語が飛び交っていました。

そんな大型国際イベントでは、「正しく伝える」「スムーズに理解する」ための語学サポートも多数取り入れられています。

例えば、会場内や各ブースの多言語パネル表示、インフォメーションでの外国語対応、また、プレス向けの発表会では、同時通訳が導入され、同時通訳レシーバーを使用して多数の人が各企業の発表に聞き入る場面も多く見られました。

 

写真右手にあるのが通訳ブース。通訳者はこの中で通訳を行います。

座席にあるのは、通訳音声を聴くためのレシーバー。

大型スクリーン上のレシーバーのご案内。レシーバーはチャンネルを切り替えることで、聴きたい言語を選択できます。

長年、東京モーターショーでの語学サポートを担当してきたサイマルのスタッフによると「これまで多かった欧米からの参加者に加え、今回はアジア圏のプレスの方々の参加が増えたのが大変印象的だった」とのこと。実際、同時通訳でも日英通訳に加え、日中通訳なども多く、ブースのあちこちから中国語などが聞こえてきていました。

ちなみに、このような大型イベントでの同時通訳でありがちなのがレシーバーの紛失です。発表を聞き終わった方が、そのままうっかりレシーバーをポケットなどに入れて持ち帰ってしまうことがあるのです。そこで会場内では、スタッフが都度声かけしたり、各所にレシーバー回収コーナーを設け、回収作業に当たります。ジャパンモビリティショーが開催された東京ビッグサイトは、会場が特に広大なため、目立つ場所に複数の回収コーナーが設けられていました。

会場の至るところにレシーバー回収カウンターが設置されていました。

サイマルでの語学サポート

サイマルでは、東京モーターショーの頃から語学サポートを担当させていただいています。今回のジャパンモビリティショーでも、プレスブリーフィングでの通訳や機材運用の一部でサービスをご提供しました。イベントでは、得てして思いがけないことが起きがちです。今回も、イベント直前まで変更が生じることもありましたが、担当スタッフは冷静かつ柔軟に、最適な対応をし、イベントの成功を語学面からご支援させていただきました。

担当スタッフのコメント~準備から開催当日まで~

まず、準備段階では「プレスブリーフィングでは、当日どなたがどの言語で話すのか」「どのようなメッセージを伝えようとされているか」などに加え、通訳ブースをはじめとした機材を設置する場所など、細かい点まで確認します。

今回、東京モーターショーからジャパンモビリティショーと名称変更したことに伴い、車両・部品メーカーに加え、他産業・スタートアップ企業様も多く出展され、中には、初出展でプレスブリーフィングが初めて、という企業様も。そこで、これまでの数多くの経験から、どのような方法が最適かをご提案しながら一緒に準備していきました。
準備段階から当日までのやりとりの中、各企業様のジャパンモビリティショーにかける熱い意気込みを感じ、我々もその想いに応えようと、大変気合が入りました。

ちなみに開催会場は東、西、南の3展示棟と非常に広範囲です。そのため設営日から開催当日まで、スタッフはビッグサイトを東へ西へ南へと連日歩き回ることに。資料の受領や打ち合わせ、録音データのお届けなどで、会期中の万歩計の歩数は実に17,000歩/日! 距離にして10kmにもなりました。

今回は4年ぶりの開催ということもあって大盛況。予想以上に大勢の海外プレスが来場され、当日急遽レシーバーを追加発注されるお客様もいらっしゃるほどでした。イヤホン越しの音声に熱心に聞き入る企業様やプレスの方々のご様子に、語学面からサポートができたという充足感を覚えました。


今後もサイマルでは、イベントの規模や内容に関わらず、お客様がイベント運営に専念できるよう、語学サポートに徹していきたいと考えています。

 

 

『通訳・翻訳ブック』編集部

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