翻訳サービスをスムーズかつ便利に利用するための基本をご紹介する「使ってみよう、翻訳会社」。今回は特にお客様から質問の多い「翻訳依頼の際に知りたいこと」について、翻訳事業部のベテランスタッフが解説します。
はじめに
会議やシンポジウムなどで書類の翻訳が必要になったとき、どのように翻訳会社に依頼すればいいでしょうか。今回は翻訳会社とのやりとりをスムーズにするための「翻訳依頼時のポイント」を3つお伝えします。
依頼時の3つのポイント
1. 原稿を準備する
お客様が、まず最初に必要になる見積書。実は、見積書は翻訳作業の設計図のようなもので、金額や納期だけではなくどのような工程で行うかなど作業の進め方の検討までを含んでいる重要なものです。
そのため、まずはその見積作成の材料となる原稿を準備する必要があります。見積の作成には原文の内容や対象言語など基本的な情報が必要となりますが、実際のファイルを見ることで、より具体的で正確なご案内が可能となります。
予算確保や入札案件等で原稿の準備がない場合は、予定の文字分量やファイル形式、レイアウトの複雑さはどの程度となりそうかなど、その時点でわかっている情報で構いませんので、できるだけ具体的に提供すると、より実際に近い金額を案内できるようになります。
2. 翻訳用途や要望を伝える
つぎに下記のような訳文の用途、想定読者や希望納期、予算などの要望を伝えてください。
- 用途:広報活動、提案資料、学会発表、社内会議、人事資料 など
- 読者:クライアント、一般公開用、自社の社員 など
- 納期に関する希望:具体的な日程、または「納期は長めでもいいので品質を重視したい」「まず納期を優先したい」 など
- 予算
たとえば「社内研修の資料を英訳したい」という場合、英語ネイティブ向けなのか、非英語ネイティブ向けなのかによっても提案内容=お見積が変わります。
また「納期は長めでもいいので品質を重視したい」のか、「なによりもまず納期を優先したい」のかによってもご案内できるサービスが異なるため、優先事項などもあわせて伝えると、翻訳会社ではよりご要望に沿った提案が可能となります。
翻訳は、お見積の際にお客様から共有いただく情報をもとに進められます。見積ご依頼の段階で、できるだけ多くのご希望を伝えることで、翻訳会社とのその後のやり取りがスムーズに進められるようになります。
3. 参考資料も共有する
社内資料や専門性の高い原稿など、お客様にとっては知っていてあたりまえの情報も、翻訳者にとっては未知の情報かもしれません。特に用語や固有名詞など、ご指定のある場合は原稿とあわせて共有すると、翻訳作業において大変役立ちます。リサーチ時間の短縮につながり、納期が短縮される場合もありますし、なんといってもよりよい訳文が仕上がります。
まとめ
翻訳依頼時のポイントは以下の3つです。
- 原稿を準備する
- 翻訳用途や要望を伝える
- 参考資料も共有する
翻訳はお客様と翻訳会社、翻訳者が一緒になって進めるチームプレイです。最適なご提案やスムーズな翻訳作業には、お客様のご協力が欠かせません。これら3つのポイントを押さえていただけると、最適な訳文として仕上がります。
翻訳が必要な際は、まずはサイマルまでご相談ください。スタッフ一同、ご連絡をお待ちしています。
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