オンライン同時通訳を快適に利用するために【準備・実践編】

Web会議やウェビナーなどでオンライン同時通訳を快適に利用するには、どんな点に気を付けるとよいのでしょうか。今回は、お客様からのお問い合わせやご依頼に日夜対応しているベテラン通訳コーディネーターが、お問い合わせから実施までのポイントをご紹介します。利用する際の参考としてお役立てください。

はじめに

コロナ禍以降、Web会議は、世界中どこにいても、移動することなく、誰もが手軽につながることができるツールとして爆発的に普及・浸透しました。オンライン同時通訳を利用するという機会も、増えてきたのではないでしょうか。そこで、この記事では、お客様、通訳者が共にオンライン同時通訳を快適に利用するためのポイントを紹介していきたいと思います。

【まずはこちらの記事から】代表的なオンライン同時通訳サービス3つの特徴

 

お問い合わせ・ご依頼時に必要なこと

Web会議やオンラインイベントに同時通訳の利用を検討されている主催者の方は、お問い合わせの際にぜひ、以下の情報をお知らせください。

お知らせいただきたい4点

    1. 使用するWeb会議の種類
      ZoomやWebexのような同時通訳機能付きのWeb会議システムなのか、あるいはサイマルが提供しているinterprefy(インタープリファイ)のような遠隔同時通訳プラットフォームを検討されているのかをお聞かせください。それぞれのシステムによって対応可能なことが異なります。

    2. 会議に必要な言語の数
      必要な言語の数が増えれば増えるほど、通訳者の人数だけでなく、機材の手配数(見積金額)も変わってきます。まずは会議・イベントの規模感を共有ください。

    3. 主催者、参加者の参加形態
      全員がオンラインの参加なのか、または主催者や参加者の一部(講師など)は会場に集まる、オンラインと会場を併用した、いわゆるハイブリッド開催を想定しているのかをお伝えください。

    4. 会議形式
      参加者も活発に議論に参加する(発言する)ディスカッション形式なのか、ウェビナーのような一方通行の講演会形式なのかをお知らせください。通訳者を手配するうえで参考になります。


もちろん、すべての情報が揃っていなくても問題ありません。サイマルのコーディネーター、エンジニアがお打ち合わせやデモ、下見などを重ねる中で、最適な形式をお客様と共に作り上げていきますので、ご安心ください。

その他のオプションのご要望

会議の主軸となるプラットフォームの決定と並行して、オプションのご利用はお考えでしょうか。サイマルでは、録音・録画、議事録のための文字起こし、動画の事前収録・字幕入れ、会場手配など、様々なオプションをご用意しています。可能なかぎりお客様のご予算・ニーズに沿った提案を検討いたしますので、ぜひご要望をお聞かせください。

サイマルの新サービス「Web会議サポート」
サイマルでは、同時通訳機能付きのWeb会議システムを使ったことがない方、イベントの企画内容に対して専用機材が不足している方、あるいは本番中の技術的なサポートが必要な方のために、「Web会議サポート」サービスを提供しています。会議の準備段階からサイマルのエンジニアが打ち合わせに参加し、同時通訳機能付きWeb会議システムのアカウント手配の代行や、同時通訳機材だけでなく映像・音響機材の手配、本番でのトラブル対応など、Web会議の成功に向けた様々なサポートをいたします。

サイマル通訳センター
通訳者がしっかりパフォーマンスを発揮できるよう、サイマルでは通訳センターを東京・大阪の各オフィスにご用意しています。既存のWeb会議に同時通訳機能を「後付け」したWeb会議システムでは、通訳者同士が遠隔で連携を取るためには、もう1回線追加でコミュニケーションツールが必要です。通訳者は、通訳センターに集まることで通訳業務に専念することができます。通訳者がより高いパフォーマンスを発揮できるよう、ぜひサイマル通訳センターの活用もご検討ください。

通訳センター(東京)内の様子

会議前の準備から会議本番まで

仕様が決まりましたら、主催者も参加者も、当日に向けた準備をお願いします。以下にオンライン同時通訳における各種注意点をまとめました。事前に準備をすることで、会議を円滑に進行できます。オンライン同時通訳の仕組みをご理解のうえ、会議に参加いただけますと幸いです。

ハード面で注意いただきたい4点

  1. ネットワーク
    通信の安定性を保つため、パソコンは必ず有線LANでの接続をお願いします。大事な会議をネットワークの遅延や断絶で中断することなく進行するために、主催者も参加者もWi-Fiではなく有線の利用を徹底ください。

  2. マイク
    広範囲の音を拾ってしまう集音マイクではなく、なるべく1人1本のマイクをご用意ください。発言者の声がクリアに聞こえれば聞こえるほど、通訳者のパフォーマンスは向上します。

  3. スピーカー
    拡声タイプのスピーカーを使用すると、ハウリングが起きることがあります。本番中に発生してしまうと、通訳もクリアに音声を聞き取ることができなくなりますし、会議自体の進行の妨げになるかもしれません。使用する場合はあらかじめ本番と同じ環境で事前テストをすることを推奨しています。

  4. イヤホン
    Bluetoothのイヤホンはノイズが発生したり、音が途切れることがあります。大事なメッセージを聞き漏らすことのないように、オンライン会議ではマイクやスピーカーも同様、イヤホンも有線のものをご利用ください。

もちろん、機材のご用意が難しい場合でもご安心ください。サイマルでは、マイクやスピーカーなどの機材レンタルも行っておりますので、あわせてご相談ください。

運用面で注意いただきたい4点

  1. 発言
    発言するとき以外は必ずマイクをミュートにしてください。ハウリングの原因になります。また、通訳がどちらの発言を訳せばいいのか混乱しますので、活発なディスカッションの場でも一度に複数の話者による発言はご遠慮ください。司会・モデレーターの方による円滑な進行をお願いします。

  2. 言語の統一
    参加者は、「聞きたい言語」と「発言する言語」を統一していただく必要があります。「聞きたい言語」を日本語に設定して英語で発言すると、発言中に日本語の通訳が返ってきます。また、Zoomなど一部の同時通訳機能付きWeb会議システムでは「聞きたい言語」を日本語に設定し、英語で発言すると、英語も日本語の発言とみなされ日本語チャンネルに英語が流れてしまうケースもあるようです。

  3. 発言言語が切り替わるタイミングについて
    オンライン同時通訳では、通訳もパソコン上のコンソールを操作して言語の切り替えをします。パソコンの処理速度により、通常の同時通訳の操作盤よりも動作がワンテンポ遅くなることがあります。発言言語が切り替わる場面では司会・モデレーターの方にも意識いただき、一拍おいていただけると途切れることなく訳を届けることができます。

  4. アプリのダウンロード
    使用する遠隔同時通訳プラットフォームによっては、アプリのダウンロードが必要な場合があります。また、アプリによっては24時間デモ音声を試聴できるサービスもあります。事前にダウンロードを行っていただき、各自であらかじめ音声チェックをしていただくことをおすすめします。

最後に

オンライン同時通訳では、通訳者は従来の同時通訳よりも多くのタスクを同時にこなさなくてはなりません(詳しくは「第一弾」をご覧ください)。そのうえで通訳のクオリティを保つことは至難の技で、通訳者のプレッシャーは計り知れません。 通訳者が本来のパフォーマンスを発揮し、ご満足いただける通訳をお届けできるよう、ぜひ皆さまにご理解とご協力をいただければ幸いです。

 

 

通訳事業部

目的やご予算など、お客様のご要望をもとに、最適な通訳サービスや通訳者の提案を行っています。また、お客様と通訳者を円滑かつ適切につなげるよう、丁寧で迅速な対応とコミュニケーションを心がけています。

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サイマルでは、経験豊富な2,000名以上の通訳者と専任コーディネーターが、年間10,000件超の多様なニーズにお応えしています。オンライン会議やハイブリッド開催イベントなど、通訳のことならサイマルにお任せください。