サイマルでは年に数回、登録者向けセミナーを開催しています。これまで、知識強化のための監査セミナーや業務効率を上げるためのiPadセミナーなど、様々なテーマで開催してきました。今回は、翻訳者の皆さまからのリクエストも多かったMemsource(メムソース/現Phrase TMS)※セミナーについて、担当者がレポートします。
セミナー開催にあたって
登録者様向けのセミナー・ワークショップは、登録者の皆様にとって今役に立つものは何か、お仕事のご相談に反映できるものは何かを念頭に毎年検討しています。
ここ数年、CATツール、Memsourceは外すことができないテーマとなりました。それだけCATツールを使用した案件は増えており、導入方法も広がっている背景があります。サイマル登録後に初めてMemsourceを使う翻訳者の方も多く、これまでは基本操作をご説明する内容がほとんどでしたが、使用歴の長い方も増え、今回は便利な機能などもう少し踏み込んだお話もご提供しています。
セミナー実施後にアンケートのご協力をお願いしたところ、サイマル内でのコーディネーターによるMemsource前後処理など、普段目にされない部分への反響もあり、少しでもお役立ていただけそうなセミナーとなったようで大変嬉しく思っています。
また、2019年までセミナーやワークショップはリアルでの会場実施のみでしたが、時節柄もあり2020年はWebセミナーでの開催となりました。かねてより、遠方の方にもご参加いただける開催方法は検討に上っており、奇しくもコロナに後押しされるかたちで実現しました。初年度でもあり課題も残りますが、Web開催、特にオンデマンド実施は好評をいただき、これまでご参加が難しかった海外在住の登録者様もご視聴くださるなど、今後の可能性を見出せる結果となりました。
Memsourceの操作や機能
サイマルではMemsourceのリンギスト版マニュアルを作成のうえ配布していますが、字面だけではどうしても伝わり難い部分があるのが実情です。セミナーで実際の操作を画面としてご覧いただくことで、マニュアルがより身近で分かりやすいものになればと考えています。
例えばCAT特有の支援ツール機能は、翻訳メモリや用語ベースの参照の他、検索やQAチェックにも使用します。しかし「タグはどうやって入れるのか?」「QAチェックはどうやるのか?」など、せっかくの便利な機能もマニュアルだけではピンとこない操作もあるのではと思います。各タブの使い分けや実際の操作方法など、セミナーとマニュアルを併せてご参照いただくことで、Memsourceをより身近に感じていただけるようになっていたら嬉しいです。
高まるMTPE(機械翻訳エディタ)への関心
AI翻訳が日々進化する昨今、サイマルでも以前に比べお問い合わせをいただくことが増えています。
今回MemsourceでのAI翻訳を使用するケースを少々ご紹介したところ、セミナー後にご質問をいただくなど、翻訳者の皆様の関心も高いことが伺えました。今後どのようなセミナーをご提供していくか、どのような情報を発信していくべきか、ぜひ参考にしたいと考えています。
サイマルでは、これからも登録者の皆様に向けたセミナー・ワークショップを定期的に実施する予定です。皆様のご参加、ご視聴をお待ちしています。
※現在は「Phrase TMS」に名称変更(2023年3月追記)<
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