進化し続けるMemsource その活用法と未来について

f:id:simul2019:20210428163912j:plain

サイマルが導入しているMemsource(メムソース)について、Memsource社のコンサルタント・バイエル美和さんにお話を伺います。おすすめの機能や使い方など、これまでの翻訳者や翻訳コーディネーターの記事とあわせて、業務効率化にお役立てください。

Memsourceならではの特長

――Memsourceはアップデート頻度が高いようですが、どのようなアップデートをされているのでしょうか。

バイエル美和(以下、バイエル):そうですね。まず、バグ対応などの小さなアップデートは隔週で行っています。機能強化などの大きなアップデートについてはブログ等で随時お知らせするようにしています。なお、アップデートにあたっては「このような機械翻訳エンジンと連携してほしい」「こういった機能を導入してほしい」といったユーザーの皆さまからのリクエストを重視しています。どういったリクエストが多いのかを的確に把握し、オンデマンドに対応できるようツールを導入しており、つねに迅速なアップデートを心がけています。

――Memsourceならではの特長をご紹介ください。

バイエル:色々ありますが、一番の特長はモバイル、デスクトップ、Webの3種のエディターでしょうか。モバイルエディターは移動時もスムーズに作業できますし、デスクトップエディターはオフラインでの作業が可能です。また、WebエディターではMac、Windowsどちらでも作業可能で、ユーザーの皆さまそれぞれの使うシーンや環境にあわせて便利にお使いただけます。

中でも、モバイルエディターは高度で多機能な上、日本語を含む17言語で使用可能な多言語展開という点で、他の翻訳管理システムと一線を画すのではと思います。また、Memsourceを導入しているエージェントからのアサインがあると、スマートフォン上に告知されるので「メールを開かなくても把握ができて大変便利」というお声を多数いただいています。

――バイエルさんご自身も翻訳者として活躍されていますが、翻訳者の視点からぜひおすすめしたい機能などはありますか。

バイエル:そうですね。やはりQAチェックですね。自分では気づきにくい数値や用語の不一致、タグ忘れなどを機械がチェックしてくれるので、本当に便利です。これはぜひ使っていただきたいですね。

他にも、コメントや未確定部分のみをフィルタリングしたり、最終更新日・更新者でセグメントがかけられるなどのフィルタ機能も大変充実していておすすめです。Wordだけではできなかったことが可能になるので、付加価値を感じるはずです。また、TM(翻訳メモリ)の中を検索できるコンコーダンス検索も便利ですし、ショートカットも自分でカスタマイズできるのも、使い勝手が良いと感じます。

使えば使うほど、色々な機能を使いこなせて便利になっていくと思うので、ぜひたくさん使っていただければと思います。

f:id:simul2019:20210426114834p:plain

Memsourceエディタ画面(イメージ)

Memsourceの今後の展開

――Memsourceでは今後どのような展開を計画されていますでしょうか。

バイエル:MT(機械翻訳)の発展が目覚ましいので、多言語に対応できるよう様々なMTとの連携をめざしています。近日中には、中国語のMTエンジンであるテンセントとの連携をリリース予定です。先日はDeepLをリリースしましたが、これによりGoogle、Amazon、Microsoft、DeepLを比較してより良い訳文を出せるようになったとユーザーの皆さまからも好評をいただいています。

また、2021年にはドイツのPhrase社を買収したことで開発力の強化に成功しました。現在は、エディターのコメント機能やLQA(Language Quality Assessment)機能の向上もめざし、開発を進めているところです。

――Memsourceの機能向上や拡大はめざましいものがありますね。

バイエル:これは地理や環境なども影響しているのではと思います。ヨーロッパは、Memsource本社があるチェコも含め、小さなエリアにたくさんの言語がひしめいています。EUもあり、翻訳規模やローカライゼーションの重要度は日本に比べて非常に大きいものがあります。今後も、翻訳者やチェッカーの皆さまが各分野や言語に最適なエンジンを選べるよう、連携や機能強化をしていきたいと考えています。

Memsourceユーザーへのメッセージ

――最後に、現在Memsourceを使用されている方や今後使用される方へのメッセージをいただけますでしょうか。

バイエル:MTの発展なども含め、今後、翻訳業界は大きく進化していくと思います。今後エージェントに求められる人材というのは、そういった環境に柔軟に対応でき、テクノロジーを味方につけられる翻訳者やチェッカーではないでしょうか。そもそも、MTのメモリは翻訳者が長年集めたデータの集積であって、MTが生身の人間を超えることはないだろうと個人的には思っています。ぜひ、さらなる効率化のためにテクノロジーをうまく利用していただきたいです。

翻訳管理システムであるMemsourceは、多くの翻訳者やチェッカーの皆さまから「シンプルで使い勝手が良い」と評価されています。エージェントが無料でアカウントを貸与できるので、翻訳者やチェッカーの皆さまは無料で使用でき、初期投資の必要がありません。また、知識のブラッシュアップに役立つようなウェビナーやブログも多数提供しています。ぜひMemsourceを翻訳業務に役立てていただければと思います。逆にMemsourceを使用されていて気づいた点がありましたら、いつでもヘルプセンターからご連絡ください。皆さまの声を反映させ、より効率化のお役に立てるツールにしていきたいと思います。

ともに進化し、ぜひ一緒にこれからの翻訳業界を盛り上げていきましょう。

 

 

バイエル美和
バイエル美和(Miwa Bayerova)

Memsource社APAC Account Executive。Memsourceを使った業務効率化のコンサルタント。自動化や効率化の方法を具体的に提案する。Memsource入社前は出身地広島で高校の英語教師を務める。その後チェコにわたり、カレル大学でチェコ語を学び翻訳者通訳者に。前職の経験をフルに生かした説明は「分かりやすい」とお客様から高評価を得ている。

 

 

 

★この記事に関心がある方には、こちらの記事もおすすめです 

★サイマルでは様々な分野の翻訳者を募集しています!