英語子音の攻略(2)単語を大げさに練習する【英語発音上達のコツ】

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レベルやキャリアを問わず、関心の高い「英語の発音」。英語音声学や発音指導のプロである青山学院大学准教授の米山明日香さんが、その上達のコツを詳しく解説します。今回は3回シリーズでお届けする「英語子音の攻略」の2回目です。

コツは「大げさにゆっくり」

前回は、日本人にとって苦手な子音についてご紹介し、具体的に/r/、/l/、/θ/、/f:id:simul2019:20210316160446g:plain/、/f:id:simul2019:20210316160504g:plain/、/f:id:simul2019:20210316160517g:plain/、/f:id:simul2019:20210316160537g:plain/、/f:id:simul2019:20210316160549g:plain/、/f:id:simul2019:20210316160604g:plain/などの子音が難しいことをお話ししました。

では、これらの音を訓練する場合には、どのような点に気を付けて行えばよいのでしょうか。

まず単音の感覚を正確につかむためには、大げさにゆっくり発音してみることをおすすめします。たとえば、th[θ] を発音する場合には、以下のプロセスで、単音を何度も納得できるまで発音してみるのです。

thの発音ポイントと実践練習

〈th[θ] を上手に発音するプロセス〉

  1. 舌先を十分に出して、上下の歯で舌を軽く挟みます。
  2. 1のまま呼気をしっかり出します
  3. 2の段階で歯の隙間などから呼気が勢いよく出ているかを確認します。

ここでさらに、th[θ] の発音をする際のポイントをご紹介します。

〈th[θ] の発音上のポイント〉

  1. 上下の歯は軽く挟む程度にとどめます。しばしば「舌を噛む」と表現されることがありますが、それでは2と3のプロセスがうまくいきませんので、注意が必要です。
  2. 舌先を上下の歯で挟んだ状態で行います。挟んだ状態をすぐに離さないことがポイントです。
  3. 歯の隙間から空気が一気に出ていることを確認します。摩擦音は非常に一般的な音ですが、英語の場合、この摩擦がかなり強いので、練習する際には自分自身がその「摩擦」をしっかり感じられるように練習することがポイントです。thの音が上手にできると、舌がくすぐったい感じがすることがあります。

単音で th の発音ができるようになったら、今度は以下の単語を発音してみてください。
th の音がそれぞれ語頭、語中、語末に来た場合の単語を練習してみましょう。

 

  1. think
  2. thought
  3. nothing
  4. author
  5. health
  6. beneath
  7. month


次に、上記の単語が使われている例文を練習してみましょう。最初は注意深く発音し、その後は、自然な感じで音読してみてください。

  1. I think he is wrong.
  2. Our thoughts are with you.
  3. Nothing is more important than health.
  4. I know this author very well.
  5. We live beneath the same roof.
  6. I saw him one month ago.


いかがでしょうか。もし、単音の時の発音の仕方と、文の時の発音の仕方が少し違っていたら、それは正解です。どういうことかについては次回「英語子音の攻略」最終回にて説明します。
 

※この記事は2013~2014年にCAISウェブサイト内『通訳情報ステーション』に掲載されたものです。 

 

米山明日香(よねやまあすか)

青山学院大学社会情報学部准教授博士(文学)。専門は英語音声学、英語教育、発音指導、英語プレゼンテーションなど。大学卒業後、英国University College Londonに留学し、音声学修士号(MA in Phonetics)を取得後、日系航空会社勤務、通訳者、大学講師などを経て現職。公式ブログ:http://blog.livedoor.jp/bihatsuon/

 

 

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