遠隔同時通訳プラットフォーム「interprefy(インタープリファイ)」。サイマル・インターナショナルでのサービス導入から数か月が経ちました。日に日に注目が増し、お問い合わせが増えている理由や背景について、機材の運用を担当しているサイマル・テクニカルコミュニケーションズ※がお話しします。
★サービス開始直後のご紹介記事はこちら
ここ最近、テレワークが急速に進み、多くの業務がオンライン上で行われるようになりました。そんな中、注目されているのが、RSI(Remote Simultaneous Interpretation:遠隔同時通訳)です。
サイマルでは、2019年に「interprefy(インタープリファイ)」という遠隔同時通訳プラットフォームを導入しました。コロナ禍で出社や対面コミュニケーションがままならない状況下、interprefyは急速に企業のテレワーク会議への導入が進み、真価を発揮しつつあります。
interprefyならではの特長
◆いつものリモート会議と併用できる
interprefyは、各社がいつも利用しているWeb会議やTV会議とGateway方式でつなぐことができます。参加者はいつも社内で使用しているリモート会議に加え、スマホに専用アプリをダウンロードするだけで同時通訳音声を聞くことが可能です。
◆同時通訳のための機能が充実
最近になって、Web会議に通訳機能が付随された他社サービスも登場してきました。急速に浸透した代表的なWeb会議サービスにも、通訳機能が付加されています。(2020年5月現在、言語通訳機能はβ版)通訳の現場でも使われつつありますが、手軽な反面、セキュリティ問題や、通訳者同士の音声を聞くことができないなど、通訳者や会議主催者にとって使いにくいシーンもあるようです。
一方、interprefyは遠隔同時通訳のために開発されたシステムです。欧州では2014年から国際会議や国際的なスポーツイベントなどにも利用され、実績も信頼度も高く、通訳者や主催者向けの機能も充実しています。
interprefyをサイマルが採用した理由の一つが、通訳者に寄り添って開発されたシステムであることです。 一瞬たりとも発言を聞き逃せない同時通訳は、集中、緊張を強いられるため、複数の通訳者が交代で行いますが、通訳者間の引継ぎ機能や、通訳者同士の連絡が取れるチャット機能、会場の様子やお互いの音声が確認できる機能などが充実しており、安心して通訳に集中できます。
また、通訳者は事前研修で機能を習得したうえで本番会議に臨むことができます。会議中の音声トラブルなど対応が必要な場合でも、Interprefy社による遠隔モニタリングサポートが行われるため会議に集中できます。
interprefyの利用シーン
現在最もinterprefyが利用されているのは、急遽テレワーク開催を余儀なくされた社内重要会議です。製薬業界、IT業界、海外役員がいる企業などでinterprefyの採用が進んでいます。導入前はITに苦手意識がある年配の役員の方のご利用に不安のお声はあがりますが、実際に導入していただいた企業からは、「出来栄えに満足しています」「参加者からも大成功という声をいただきました」など、お褒めの言葉をいただいています。機密性の高い重要会議だからこそセキュリティ対策も好評です。
ご満足いただいた企業では社内浸透も進み、inerprefyを認定アプリ(都度社内申請しなくても利用可能)にしていただいた国内製薬会社や、社内で複数の部門での利用が浸透している食品会社があります。また海外にサテライトがある企業での複数言語の遠隔研修利用などのお問い合わせもあります。
行動変容が求められる時代に
新型コロナウイルスとの闘いは長期戦になることが見えてきました。「緊急事態」が解除されても、3密を避ける行動は続き、リアルな移動は制限され、世の中は大きく変わっていくことでしょう。
どんなに直接の距離が遠くなっても、サイマルはinterprefyを介して「通訳が必要な場に、最高品質の同時通訳を」お届けします。
文:サイマル・テクニカルコミュニケーションズ※ interprefy推進マネージャー
※現サイマル・インターナショナル機材事業部(2023年1月追記)
【あわせて読みたい】interprefyを利用した通訳者の声をご紹介
【ご案内】サイマルの通訳サービス、機材運用サービスについて