通訳・翻訳業界で働くサイマルのスタッフがお届けする「サイマル通信」。エージェントの視点で、業界にまつわる話題や、スタッフの仕事など、好奇心をくすぐる話題をあれこれご提供します。今回は、翻訳コーディネーターが翻訳業界の年度末の様子をご紹介します。
ありがたくも、ハードな年度末
こんにちは。翻訳コーディネーターのS.F.です。
今回は、翻訳業界における年度末にふれてみたいと思います。
日本の官公庁・団体や企業の多くが会計年度末を迎える直前の2~3月ごろ。サイマルをはじめ主な翻訳会社は、のきなみ繁忙期、つまり多数の翻訳案件対応に追われる時期です。別の見方をしますと、年度終わり直前で、売上の最後の追い上げをする時期でもあります。
翻訳会社としては、年度の早い時期ではなかなか受注できない大規模案件の引き合いも多数いただきますし、効率的に売上があげられるわけですから、大変ありがたい時期です。その代わり、コーディネーターはたくさんの案件を同時並行させ、もれなく対応していかなければなりませんので、一年でもっともハードな時期といえます。
一方で、大きな悩みとして思い浮かぶのが、案件を引き受けていただく翻訳者さんのスケジュール調整が難しいこと。実力が特に高く頻繁にお願いする方ですと、サイマル案件だけでも2~3件同時並行は当たり前で、完全バッティングも珍しくありません。いかにして納期のやりくりをつけるか、コーディネーターの調整力の見せ所です。お客さまからいただく納期に余裕がありますと、このようなスケジュール調整が非常にやりやすくなります。
今年度も、健康を維持しつつ年度末をしっかり乗り切りたいと思います。
翻訳コーディネーター S.F.
(注)この記事は2014年1月「サイマル翻訳ブログ」に掲載されたものです。
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