日々多忙なビジネスマンにとって、毎日の健康管理は大事です。仕事はもちろん、快適な日常生活を送るために健康な体作りを心がけましょう。今回は心身のコリをほぐす簡単なヨガの動きを、通訳者でありヨガインストラクターとしても活躍する信常幸恵さんが紹介します。
いつでもどこでもできる4つの動き
通訳の仕事は日々が緊張の連続です。業務の前日に大量の資料が送られてきて、限られた時間で内容を把握しなければならないプレッシャー、初めてパートナーを組む通訳さんとの相性はどうかと、ドキドキしながら現場に入るプレッシャー、昨今は在宅でのリモート通訳という新たな環境でのプレッシャー……数え上げたらきりがありません。また、翻訳のお仕事も、長時間、同じ姿勢でパソコンや資料と格闘するなど、心身の緊張の連続かと思います。
そんな、ガチガチになった身体を心身共にほぐしてくれるのがヨガです。ヨガを行う際は、いきなり難しいポーズに入らず、たっぷり時間をかけて準備運動を行うことが肝心です。私自身も簡単なポーズをゆっくり時間をかけて行っています。今回は、いつでも、どこでもできる動きを4つほどご紹介します。
肩コリをほぐす足首回し
1.まず、床に座った姿勢から両脚を伸ばして力を抜きます。
2.片方の足を上げて、もう片方の膝の近くで交差し、足首を膝の外側に出します。
3.手の指を1本、1本、足の指の間に入れていきます。
※痛かったら、奥まで入れなくてもかまいません。下の足を少し浮かせる感じでリラックス。
4.ゆっくり時間をかけて足首を回します。前から回した後、後ろ側からも回します。
【ポイント】10回ずつが目安ですが、長めに行ってもかまいません。目を閉じながら足首回しをすると、更にリラックスできます。足を伸ばしづらかったら、椅子に座って足首回しを行ってもかまいません。
【効果】 足首を柔軟にすることで身体の他の部分も柔軟になり、肩のコリもとれてきます。
全身を整える手と手首の運動
1.指の1本1本を反対側の手の指で軽くねじったり、ひっぱったりして、指全体をほぐします。
2.力を抜いて、指を組み合わせて、ゆっくり手首を回します。数字の8を描く感じでどうぞ。
3.親指が上になる手を逆にして、手を組みかえて、更に手首を回します。
※手全体がほぐれた、と感じるまで行ってください。
【効果】手は「第二の頭脳」と言われています。手を刺激して柔軟にし、血行を促すことにより、全身の調子を整える効果があります。
顔の表情を豊かにするライオンのポーズ
椅子に座ったままで出来る簡易バージョンのライオンのポーズです。
1.背筋を伸ばして、肩の力を抜きます。
2.強く息を吐きだしながら、口を大きく開け、舌をあごの方へ最大限ひっぱり出します。
3.目をカーッと見開いて斜め上の一点を見ます。
4.息を止めたまま5~10秒保ちます。
5.息を入れながら、ゆっくり舌をひっこめ、口を閉じて顔やあごの緊張を静かにゆるめて大きく息を吐きます。
6.呼吸を整え、全身の力を抜きます。
【ポイント】2回が目安ですが、もっと行ってもかまいません。
【効果】ライオンのポーズは普段使わない顔の筋肉を使うので、顔の表情が豊かになり、意識をはっきりさせる効果があります。
バランス感覚を養う立木のポーズ
最後に少し難易度の高いポーズを1つ。
1.直立の姿勢で立ち、視線を目と水平の位置に置きます。意識は下腹に置きます。
2.右脚を曲げ、足先を左足のもものつけ根にのせます。
3.脚が固定できて安定したら、両手を胸の前で合掌します。
4.自然な呼吸で10~20秒保ちます。
5.大きく息を入れながら合掌した手を上に伸ばし、両耳を挟むようにして両ひじをまっすぐに伸ばします。自然な呼吸で10~20秒保ちます。
6.静かに吐きながら、合掌した手を胸までおろし、手も脚もほどいてリラックスします。
7.呼吸を整えてから、反対側の脚も上げて同じポーズを行います。
【ポイント】ぐらぐらする場合は壁に背中をつけて行うと姿勢が安定し、安全にポーズを行うことができます。
【効果】1本の足で立つことにより、バランス感覚を養います。平衡感覚をいかに長く保てるかが、若さのバロメーターと言われます。練習を積むと長時間立っていることができるようになります。
皆さん、一緒に頑張りましょう!
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