【サイマルと私 #2】脈々と受け継がれる関西支社のDNA

サイマル・インターナショナル創業60周年企画】各部門のスタッフが「私にとってのサイマル」を紹介する当シリーズ。2回目は、関西支社歴24年のベテランである渡辺朋浩さんが、サイマル入社のきっかけや忘れられない出来事、関西支社の魅力を紹介します。

入社のきっかけは小さな求人広告

――まず、渡辺さんがサイマルに入社したきっかけを教えていただけますか。

渡辺さん(以下、渡辺):はい。私はサイマルに入社する前は、旅行会社に勤務していました。おもに法人や団体旅行の企画営業をしていましたが、それまでのスキルを活かし、さらに自分を高められる仕事がしたいと思い、転職を決意しました。そんな時、新聞の求人欄でふと目に留まったのが「通訳業界のトップ。サイマル・インターナショナル」という小さな求人広告だったんです。

――サイマルのことはご存じだったんですか。

渡辺:いえ。全く知りませんでした。ただ、何度か通訳者の凄さを目の当たりにしていたので、通訳者や通訳会社という存在はどこかで気にはなっていたのかもしれません。

――通訳者との接点は、旅行会社時代にあったのですか。

渡辺:ええ。自分が企画したツアーには、添乗員として同行することも多かったんですよ。産業視察や行政視察など、海外でのテクニカルビジットツアーではガイド(通訳案内士)でなく専門性の高い通訳者を手配することが多く、「通訳者ってなんてプロフェッショナルで心強い存在だろう」と感じていました。

そんな通訳業界のトップというのは一体どんな存在なのか、どんなことをしているのかと興味が湧きましたし、通訳コーディネーターという募集職種にも「これまでの営業経験やホスピタリティ、調整力などのスキルを活かせるのでは」という大きな可能性を感じました。

そして採用面接でいろいろお話していくうちに、通訳サービスを提供する側になってお客様に喜んでいただきたい、という気持ちが強くなっていったんです。

入社24年目。関西支社とともに

渡辺さんのサイマル・ヒストリー

【入社~現在】
1. 営業コーディネーター
2. 翻訳チーム および SBCチーム マネージャー
3. 関西支社 所属長
4. 通訳部(現・通訳事業部)・関西通訳チーム マネージャー
5. 営業部 西日本営業課 マネージャー

――渡辺さんは2002年に入社されて、今年で24年目だそうですね。関西支社でもトップクラスのベテランですが、入社当時はどんな感じでしたか。

渡辺:当時は細かいチーム分けはなく、5人ほどが関西支社の営業として、通訳、翻訳、人材派遣・人材紹介の営業とコーディネーション全般を担当していました。まだ関西には機材担当がいなかったので、外部の機材業者の力を借りながら、自分たちで機材の接続・オペレーションをしたことなどもありましたね。

その後、関西エリアで特に需要の高いメディカル翻訳への注力もあり、翻訳対応の社員を増やしました。そのタイミングで通訳、翻訳など専任のチーム制をとるようになりました。その後、レポートラインや組織体制の変更に伴い、人員や規模拡大などを経て、現在に至っています。

――以前は、支社全体でサイマル・サービスの総合営業をしていたような感じですね。

渡辺:まさにその通りです。規模が小さかったこともありますが、通訳、翻訳と担当を分けず、「サイマルの営業」として一人ひとりが全サービスをしっかりご案内できるように心がけていました。体制や規模は変わりましたが、この総合営業マインドは、今も関西支社のDNAとして脈々と引き継がれていると思います。サービスはもちろん、コーディネーションの質も重視して、お客様に「通訳でも翻訳でも何でも知っているし、安心して任せられる」と思っていただける存在をめざしています。

――ところで、支社の名前は「関西」ですが、現在、渡辺さんが所属している課は「西日本」営業ですね。これは管轄エリアが途中で拡大したという事でしょうか。

渡辺:いえ。これはお客様にもたまに質問されるのですが、設立当初から関西支社の管轄エリアは西日本全域なんです。ただ実質、支社の規模的に、営業エリアはずっと関西中心に留まっていました。そこで、支社の機動力向上と売上拡大に向けて組織改編する際、「関西だけでなく、しっかり西日本全体の営業を強化していこう」「サイマルが西日本全域でサポートできることを強くアピールしていこう」ということで西日本営業課を作ったんです。

大切なのは人と人とのかかわり

――ところで、入社当時から大きく変わったな、と思われることはありますか。

渡辺:一番はやはり、体制や社員数、売上など全体の規模が大きくなったことですね。東京本社とのレポートライン連携によってノウハウや知識が一気に増え、ご依頼件数もメンバーの経験値もぐっと上がりました。まさに先日まで実施していた大阪・関西万博プロジェクトなどは、東京と関西の全社横断体制だからこそ実現できたのだと実感しています。

一方で、社員間の交流頻度や密度は少し変わりましたね。以前は歓送迎会から暑気払い、忘年会まで支社全体で開催していましたが、今は部門ごとの開催になっています。また、東京本社との社員の往来も多かったですが、今はメールやオンラインでのやり取りがメインになりました。非常に便利な反面、対面でのコミュニケーションが減っているのは、個人的には少し寂しくもありますね。

――確かに……。ところで、個人的に「自社ながらここは凄い!」と感じる関西支社の自慢点は何でしょうか。

渡辺:圧倒的に「人」ですね。各部門のコーディネーター、営業スタッフ、通訳者翻訳者など、関西支社で一緒に働き関わる全ての人が、お客様と真摯に向き合い、つねに最適解を提供するために尽力する……。そこが一番の自慢です。

通訳や翻訳サービスというのはそもそも無形のサービスなんです。だからこそ、人と人とのかかわり方がより重要になりますし、人の印象でサービスの良し悪しが大きく変わるところもあると思っています。うまくいって当たり前。そのうえで、どう加点をいただけるか。「本当に良かった、また頼みたいな」と思っていただけるのか――。そこは前職の旅行会社での仕事とも重なりますが、いかに付加価値をご提供できるかだと考えています。

メンバーの頑張りやお客様の反応を見ていると、とても良い信頼関係を築けているなと実感しますね。本当に人に恵まれているな……と感謝しています。

――ちなみに、関西支社にはどんなタイプの社員が多いのですか。

渡辺:素直で真面目。そして熱心な人が多いです。よく採用面接をすると「どんな人が向いていますか」と聞かれるのですが、「知的好奇心がある人」と答えていますね。大変なことも多いですが、前向きに何でも楽しめる人は、必ず成長できると思います。また、人の話をしっかり聞くことができることも重要ですね。「答えはお客様の中にある」ので、お客様の声に真摯に耳を傾けることがご提案の第一歩になりますから。

サイマルでの忘れられない出来事ベスト3

入社3年目に担当。大規模な2件の語学サポート

――ではここからは、長いサイマル人生の中で特に忘れられない出来事をいくつか教えていただけますか。

渡辺:特に印象に残っているご依頼が2件あります。どちらも中国地方のお客様で、入社3年目に担当しました。

1件目は私にとっては初めての大規模な国際会議でした。長らく他社が通訳を担当されていたということもあって、非常に気合が入りましたね。国内外の首長が210名超も参加され、日英・仏・伊・独・露のリレー通訳や声明文の翻訳など、通訳・翻訳ともにサポートしました。数日間にわたる会議でしたが、終了後はお客様から通訳者翻訳者まで、多くの関係者から「本当にありがとう」というお褒めや労いの言葉をもらえて達成感と感激を味わいました。

2件目は世界遺産関連で、1件目の国際会議と同時期に、並行して対応していました。世界遺産は、登録申請の数年も前から多数の会議や資料提出などが必要で、こちらも通訳・翻訳の両サービスでサポートしました。担当の方や通訳者と一緒に山奥まで現場視察に行ったり、急きょ発生した膨大な量の資料翻訳を東京本社と連携してなんとか期日までに納品したりと、色々なことがありましたね。紆余曲折を経て世界遺産への登録が決定し、お客様にお祝いの電話をした時、あまりの喜びに最後はお互い涙で会話にならなかったことが今でも忘れられません。

この2つの大きなご依頼をやり遂げられたことで大きくステップアップできましたし、その後の自信にもつながったと感じています。

【オフィス画像】右:大阪・関西万博では、オフィスの窓越しに大阪城上空をブルーインパルスが飛行する様子が見えました。

物件探しからレイアウト担当まで。関西支社移転の一大プロジェクト

渡辺:また社内で言うと、関西支社の移転も大きな出来事でしたね。

つねにお客様のご要望を拝聴するようにしていましたが、2017年のこのプロジェクトでは各部門の社員一人ひとりの要望をしっかり聞くことから始まりました。例えばアカデミー大阪校では生徒さんの通いやすさや治安の良さ、営業部門では機動性、機材部門では機材を収納する倉庫スペースや駐車場など、業務形態によって必須条件もだいぶ異なります。

これらの条件を満たす物件を探し求め、30件以上は内覧しました。ようやく移転先が決定しても、契約やレイアウト検討、オフィス家具の選定・導入などやることは山のようにあり、通常業務をしながらの対応は本当に大変でした。でも、社員の皆が新オフィスをとても喜んでくれた時は、その苦労も吹き飛びましたね。このオフィス移転が皆の「頑張ろう!」という意欲向上につながったのであれば何よりですし、自分にとっても貴重な経験でした。

サイマルは常に面白いことを提供し、成長させてくれる存在

――本当にお疲れさまでした……。ところで、そんな社内外で色々なご経験をされてきた渡辺さんですが、今後サイマルでチャレンジしたいことはありますか。


渡辺:そうですね。今後、社会や環境の変化とともに、通訳・翻訳サービスもますます多様化していくと思います。つねに新しい手法や考え方を柔らかい頭で受け入れ、これまでの経験値とあわせて自分のものにしていく。そして様々な引出しから、お客様にとっての最適解を模索し、ご提案していきたいですね。

入社以来、サイマルは私にとって常に面白いことを提供し、成長させてくれる存在でした。
常にワクワク感をもって、新しいことに臆せずチャレンジしていく。それが自分自身の、ひいてはサイマルの成長につながるのではと考えています。

 

 

『通訳・翻訳ブック』編集部

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